「放射線の正しい知識を普及する会」ニュースレター 第15号が完成しました

                  第15号の表紙(PDFを見る)

2021年12月15日「放射線の正しい知識を普及する会」ニュースレター 第15号(A4サイズ20ページ)が完成しました。内容は以下の通りとなっております。

(本号の紙面)
1面(巻頭言)加瀬英明会長
「原子力なしに気候変動対策の達成は不可能!」
2面(特別対談)日本の原発政策は間違いだらけ…/
当会会長 加瀬英明氏/アパグループ代表 元谷外志雄氏
6面(寄稿)福島は広島にもチェルノブイリにもならなかった/
高田純氏
10面(特別寄稿)低線量放射線は長寿と制癌に有効/
就実大学・薬学部教授 須藤鎮世氏
16面(寄稿)最も信頼されるデータも低線量での発がんリスクは不明/
大阪大学名誉教授・彩都友紘会病院長 中村仁信氏
18面原子力発電再稼働は「世界的潮流」である/
当会理事・評論家 三浦小太郎氏
19面東京電力株主総会での反核勢力の「株主提案」/
当会事務局長 藤田弘行
20面 編集後記

「放射線の正しい知識を普及する会」NL発刊

ニュースレター第14号が完成

                第14号の表紙           

「放射線の正しい知識を普及する会」ニュースレターの第14号(A4サイズ20ページ)が完成しました。

 加瀬英明会長の「巻頭言」、山田宏参議院議員からの「議連メッセージ」につづいて、下記見出し一覧のような内容が本号の構成となっております。いつも貴重な知見をお寄せいただきお世話になっております大阪大学名誉教授の中村仁信氏、札幌医科大学教授の高田純氏、当会理事の茂木弘道氏、三浦小太郎氏に加え本号では当会の高山三平理事からも寄稿をいただきました。

 海外からも英国オックスフォード大学名誉教授であり放射線物理学博士のウェード・アリソン博士から「誤解の悲劇が続く福島第一原発事故」と題する特別寄稿をいただきました。事の重大さを改めて自覚させてくれる励みになる特別寄稿となっております。高山三平氏のご尽力で、このアリソン博士とYou Tube上で政策提言サイトを立ち上げご活躍の松田学氏とによるZoom対談が実現したしましたが、高山氏からはその顚末の解説もいただきました。
 海外からは当会の姉妹団体ともいえるSARI(Scientists for Accurate Radiation Information 放射線の正しい情報のための科学者の会)から福島原発事故10周年を機に「このままでは同じ悲劇がくり返される」と題した警告ともいえる声明をいただきました。
 また、かつてニューヨーク・タイムスの記者ヘンリー・ストークス氏が夕刊フジで「日本に流れる“放射能お化け”の幻想、厳しすぎる放射能基準値に疑問 」というコラムを掲載され(2015年3月26日付)、有益な情報なだけに当時本紙でも紹介させていただきましたが、ここに改めて再録いたしました。このコラムは「放射線の正しい知識を普及する会」(渡部昇一会長)と、超党派の「放射線の影響を科学的に検証する議員連盟」(平沼赳夫会長)の共催で「放射線の正しい知識を普及する研究会」(SAMRAI、有馬朗人大会会長)を結成し、前記ウェード・アリソン名誉教授らを招いて衆議院議員会館に300名を集めて盛大に開催されたもので盛り上がりをみせた講演会でした。
 
 14号完成にあたり、ご協力いただきました皆様に感謝し心より御礼申し上げます。貴重なご指摘とご意見を一人でも多くの人たちに読んでいただきたく、追って全文をネット上で紹介するリンクも貼っていく計画でございます。準備のできた記事から順次公開してゆきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。(編集スタッフ・安仲)


アリソン博士PDF4Pを見る

【動画あり】シンポジウム「低線量放射線が日本と世界を救う」報告

シンポジウム「低線量放射線が日本と世界を救う」報告
放射線の正しい知識を普及する会 事務局


https://www.youtube.com/watch?v=Vht5gmBTWCU(その2)
https://www.youtube.com/watch?v=8LdyIQ5NC3Y(その3)
https://www.youtube.com/watch?v=nJF1tBcLDDg(その4)

 5月10日、東京憲政記念館にて、二宮報徳連合主催シンポジウム「低線量放射線が日本と世界を救う」が開催されました。
 まず、司会として、二宮報徳連合会代表で、放射線の正しい知識を普及する会事務局長でもある藤田裕行氏、そして二宮報徳連合大和の和の会の飯本和美氏が登壇。午後6時に開会し、まず、放射線の正しい知識を普及する会会長の加瀬英明氏が登壇しました。

 加瀬氏は、東日本大震災時、放射線に対し正しい科学的な知識を広めるために、放射線の正しい知識を普及する会を結成、議連とともに活動を始めたことがこの運動のきっかけだったことをまず語りました。そして、大東亜戦争時、広島、長崎には原爆が投下されたが、その後もその地では耕作も漁業も問題なく行われてきたこと、核爆発による熱線は確かに恐ろしいが、低線量放射線はむしろ体に有益であることが、その後の調査でも証明されつつあることを指摘しました。

 そして、令和の御代が明けた今、平成という時代を振り返ると、この時代は、占領軍によって押し付けられた日本国憲法を全く変えることができなかった、情けない時代でもあったと批判した上で、そして放射線についても、憲法や歪んだ歴史観同様の偏見が続いている、被爆国である日本こそが、放射線についての冷静な知識を学校などで学ばなければいけないのに、そのような体制が全くとられていないと批判しました。

 その理由として加瀬氏は、日本が江戸時代にしみついてしまった、自由な発想を失い、大勢に従うという精神に問題があるのではないかと述べ、さらに言えば、美化されがちな武士道にも問題がある、戦いに勝つことよりも、死ぬことを美徳にしている。中国の孫氏の兵法では、いかに勝利するためには敵を騙すかということが説かれているのに、江戸時代は孫氏を学ぶときもその点をはぶいてしまった。また、徳川時代、政権の安定のために年功序列や世襲制度を徹底させた。実はその弊害は、大東亜戦争時の日本軍にまで引き継がれており、学歴偏重、年功序列が日本軍の大きな欠点となり、ある意味負けるべくして負けたのだと述べました。そして、この放射線の問題でも、これまでの通説を疑いなく受け取るのではなく、新しい知識、正確な知識を探求し学んでいかなくてはいけないと、今回のシンポジウムの意義を強調して開会のあいさつを終えました。

 続いて、就実大学名誉教授の須藤鎮世氏が登壇しました。須藤氏は、まず事故当時、福島における避難者78000人中約34000人の一時帰宅者の汚染測定の結果、汚染者はゼロであったことから話をはじめ、何よりも、この放射線について誤解を与えているのは、米国科学アカデミーが提唱したLNT仮説であると述べました。

 LNT仮説とは、放射線はどんな小さな線量でも線量に比例して人体に悪影響を与えるという説であり、閾値というものの存在を認めない。しかし、ホルミシスの考えにおいては、閾値以下の低線量は、有害どころか健康にとって有益であると考える。それどころか、危険ではない低線量に対して、危険であると想定して過剰防衛することの方がはるかに危険を拡大するものであり、それは福島の事故において放射線では1人の死者もないのに、強制的に避難をさせたことで逆に1300人以上の犠牲者が出たことで明らかだと述べました。

 須藤氏は、LNT(直線閾値なし)仮説の口火をきったマラーについて、彼が自説を主張するためには誇張や歪曲をためらわない傾向があったこと、そして、ナチスにつながる思想である優生学や精子銀行の提唱者でもあったことをまず指摘し、学者として問題のある人であったことを示ししました。その上で、彼がスタンダード石油を母体とするロックフェラー財団の全面的な支援を受けており、彼の説は石油エネルギーを重視し、原子力エネルギーをおとしめようとする財団の意向と合致することを示唆しました。

 そして、マラーは1927年に、X線は遺伝的影響を誘起すると発表した後、46年にノーベル賞を獲得しました(ここにも財団の力が反映していたと須藤氏は指摘)。共和党と関係の深い財団は53年の共和党のアイゼンハワー大統領就任後、直ちに原子力エネルギーを抑制する方法を画策し、米国科学アカデミーをいわば買収し、56年にアカデミーはLNT仮説を発表しました。翌日、放射線が危険であり人類の遺伝子が危ない、いかに微量でも遺伝子に影響を与えるという主張が、ニューヨークタイムズ紙1面を飾り、他紙も追随しました。世界は未だにこの誤った仮説を信じこまされていると須藤氏は問題点を指摘しました。

 そして、須藤氏はアカデミーがLNT仮説を証明するものとしてあげた広島・長崎の被爆者の生涯調査のデータは、証明にならないと指摘し原爆のエネルギーは熱線35%、衝撃波50%、放射線15%であり、死者は熱線や衝撃波によるものが多い。15%の放射線のうち被ばく線量推定に使われたのは5%の初期放射線のみであり、残り10%の残留放射線は考慮されていないため、被ばく線量は大いに過少評価されている(弊害は過大評価されている)。残量放射線は黒い雨として地上に降り注いだので、爆発後に広島の爆心地に入った人の有症率(原爆症にかかる率)は高い。このことは被ばく者も非被ばく者も黒い雨の雨域に入れば、残留放射線に被ばくしたことを物語っている。アカデミーがLNT仮説を証明するものとしてあげた被ばく者のデータを見れば、明らかに閾値は存在し、低線量の被ばく者が逆にがん発生率が一般より低くなるというホルミシス効果も見られていると語りました。

 ホルミシス効果は種々の生物の種々の生物反応で見られています。原生生物のテトラメナの細胞分裂、ショウジョウバエの変異、またマウスに低線量放射線を照射した場合(自然放射能の180〜1800倍!)むしろ長寿になっているデータなど、須藤氏はいくつもの実験結果を紹介しました。ホルミシスは閾値以下で有益な反応が出るわけですから、閾値があることの証明であり、閾値なしというLNT仮説を否定するものです。この科学を無視したLNT仮説は、国際放射線防御委員会、国連などいわば米国アカデミーという科学界の最高権威の傘下にある組織により数十年にわたり守られています。守らないと体制、組織、権威が失墜するのです。日本も国際放射線防御委員会の規制基準に従いますので、限界線量1 mSvという非常識な基準に従い、不要な避難措置をとり、多数の犠牲者を出したわけです。

 そして、低線量の被爆者は白血病にも癌にもなりにくいというホルミシス効果が現実に現れており、平均すれば癌による死亡率は日本人の平均よりも低くなる。同様に、被爆者の平均寿命は日本人の平均寿命より長い。これは、もともと強い放射線にさらされて進化してきた生物には、防御機構が体内に存在し、例えば、ワクチンを接種することで逆に免疫効果を高めることや、筋肉に大きな負荷を与えてむしろ筋肉を鍛えるトレーニングと同じで、低線量放射線はかえって生体の防御反応を活性化するのだと、ホルミシスの基本構造を説明しました。

 そして須藤氏は、福島へのメッセージとして、8年を経て放射線に最も鋭敏な白血病が増加していないということは、今後、他の癌の発生もありえないと断言します。500 mSv被曝のチェルノブイリで、6800名以上の子供が甲状腺癌と診断され、15人が亡くなった。10 mSv被曝の福島で発癌はありえない。検診直後から甲状腺癌が増え、195人が癌と診断され、155人が摘出手術をうけた。これは過剰診断の犠牲者であるといいます。もともと、甲状腺癌の殆どは良性であり健康には問題はなく、これまで、韓国やカナダでも、甲状腺腫瘍の検査を広く行って腫瘍の発見率は上がったが、癌による死亡率には何ら変化はないと述べました。無害なトリチウム水の保管も、甲状腺癌同様、危険でないものを危険として過剰に防御することの弊害であり、膨大な税金の無駄使いといいます。

 最後にLNT仮説の誤りを最もよく説明できるたとえ話として、例えば、10メートルの津波が起きれば1万人の人が被害にあうかもしれないが、では1メートルの津波で10分の一の1000人が死ぬだろうか、と述べました。同じく、仮に1グレイの放射線を照射すると、100人中5人に被害が出るとLNT仮説は予告するが、0.1グレイの照射で1000人中5人が死ぬのか。広島・長崎の生涯調査では0.1グレイの照射で被爆者は長生きし、癌による死亡は減ったのでした。放射線の主作用による活性酸素は生体の防御機構によって瞬時に消去され、決して蓄積されるものではない、呼吸をするほうが1000倍も危険なのだから、低線量放射線を恐れる必要は全くないと強調しました。本庶佑先生の「教科書に書いてあることを疑え、さもないと進歩がない」という言をひき、56年以来書いてあるLNT仮説を疑えと述べて講演を結びました。

 続いて元航空幕僚長で軍事評論家の田母神俊雄氏が登壇。まず、自分も妻も福島出身であることから話をはじめ、自分は今の須藤先生の講演をおききして改めて思ったのだが、放射線は塩のようなものだ、少量の塩は人間にとって有益だし必要だが、大量の塩を一度に撮れば確かに健康被害がある、そのようなものではないかと理解したと述べました。

 そして、福島出身者として、それまでは興味のなかった放射線について、大震災後色々意識して勉強したり本を読んだりして、特に、稲恭宏という放射線医学者のユーチューブでの発言に興味を持ち、その後、高田純、服部禎男、中村仁信先生らの著書にも触れた。そして驚かされたのは、日本の放射線基準はあまりにも厳格で、たとえば、日本では飲料水は10ベクレルが基準だが、アメリカでは1200ベクレル、ヨーロッパは1000ベクレル。これからすると福島で「汚染水」と言われているものは数百ベクレルであり、海に捨てても、極端なことを言えばアメリカやヨーロッパの基準では、飲料水としても、コーヒーを沸かす水としても問題がないことがわかったと、田母神氏は放射線に対しての認識が学ぶにつれて大きく変わったと述べました。

 そして、放射線への過剰な恐れから、現在は原発もほとんど停止させられており、その分、電気料金も上がり、石油メジャーに何億ものお金を吸い取られているようなものであり、原発さえ動かせば、その分のお金は日本国内での国民生活向上のために使えるはずだ、そして、福島の農産物、牛肉、漁業などには今もひどい偏見があり、安く売らねばならず、復興が妨げられていると田母神氏は問題点を指摘しました。
 
 さらに田母神氏は、現在でも、福島では多少減ったとはいえ、避難している人にはかなりの保証金が出る。地震直後はともかく、現段階では保証金ではなく、現地に戻って仕事をすることを支援しなければいけないのに、結局、避難が続く限り支援が出るという悪循環に陥っている。しかしこのような事態をもたらした諸悪の根源は、当時の民主党、特に菅直人首相の(1)強制避難(2)直接視察(首相が現地に入ってはかえって現場は困るのに、興味とパフォーマンスで現地入りした)(3)伝染病でもないのに、牛など家畜を被ばくしたというだけで大量に殺処分した この3つの大罪は本当に許しがたいと批判しました。

 さらに田母神氏は、自分は4月29日、先に述べた稲氏を含む友人たちと一緒に飯館村を訪れたが、のどかでとても落ち着いた風景の中、人間に捨てられた牛たちが、自分たちの姿を見ると懐かしいのか集まってくる。こんな穏やかな風景の中、無理に老人まで避難させて、逆に多くの死者が出た。まさに、福島においては民主党政権の「人災」だったと述べました。

そして、現実の反原発運動は、無知な保守派もいるかもしれないが、その主体は左翼運動による政治運動になっている。福島が本当に危険な状態なら、福島の野生動物や野鳥にももっと犠牲が出ているはずなのに、むしろ動物も植物も栄えている。このような当たり前の現実が無視されるのは、反原発の論理が、科学ではなく、政治の論理になっているからだと田母神氏は指摘しました。そして、例えば日本の温泉などで、今の福島よりも放射線の強いところは探せばいくらでもある、なぜ、放射線を必要以上に悪者にするのか、これは歴史問題と同様、事実に基づかない偏見がまかり通っているからで、私たちはその非科学的な偏見を克服しなければいけないと述べました。

 そして、自分は毎年広島で8月に講演しているが、被爆者の方が今も認定を求めている、その人たちはすでに80を超えており、逆に言えば、被爆しても長命な人もいることもわかる。現在の福島には電光掲示板があり、そこには放射線線量が掲示されるが、その量には何の問題もない。最初に述べたように、放射線は塩のようなもの。塩も一度に大量にとれば死ぬかもしれない。しかし、少量の塩は健康維持に必要、このことを私たちは認識すべきだと講演を結びました。

 最後に、放射線の正しい知識を普及する会の理事、茂木弘道氏が登壇。自分も、あの大震災の際、いろいろな資料を読んでいるうちに、ラッキー博士の論文に出会い、それを日本に紹介することからこのような運動にかかわるようになった。現在の放射線への恐怖や、全く不要な除染作業などは、あえて言えば未開人の迷信のようなものであり、科学的な根拠は全くない。今回お話のあった須藤鎮世氏の本「低線量放射線がもたらす長寿と制癌」をぜひ読んで、また、周りの人々にも広めてほしいと述べました。最後に、参加者に配布されたホルミシスシールについて説明があり、「低線量放射線が日本と世界を救う」シンポジウムは午後8時に閉会となりました。(終)

第14回国際放射線防護学会にて、高田先生が福島20km圏内の低線量の調査報告

放射線防護の国際会議=第14会国際放射線防護学会IRPA14が、ケープタウンで本日から始まります。今回はIRPA50周年の記念と重なっています。

およそ150人の線量評価の専門家が集まった会場(核放射線緊急時の放射線の監視と評価のセッション 10 May 13:30~15:00)で、 高田が福島20km圏内の低線量の実際の調査を報告しました。
低線量事実に賛同あっても、反論なし。 福島は国際核事象尺度で6とする私の評価について、議長は賛成を述べました。2011年原子力安全保安院の断定したレベル7は、IRPA14ケープタウン会議で否定されました。

私が福島20km圏内の低線量の真実を報告する、核放射線緊急時の放射線の監視と評価のセッションのプログラムです。2日目火曜日の午後13:30~15:00

開会式
南アフリカ放射線防護学会会長あいさつ
南アの核エネルギー開発の状況を力強く発言
放射線防護IRPAの役割は極めて大きい

シーベルト賞受賞者 アメリカ放射線防護学会長
ジョン・ボルト博士
受賞講演 「公衆をいかに守るのか」
レントゲン・マリー以来の徹底した放射線防護の進歩や取り組みを振り返る講演
・ 数年に一度 防護知識が改定されてきた
・ 疫学研究が継続
・ 直線しきい値無仮説LNTの問題ありの指摘
広島生存者・ 原子力発電所作業員は非直線リスク
・ ラドン線量の健康リスクは意外になかった

参考 高田純の過去の発表
1 2000 IRPA10 広島大会 東海村臨界事故時350m圏内住民の線量 口頭発表
2 2008 IRPA12 ブエノスアイレス大会 中国の核実験 ポスター
3 2012 IRPA13 グラスゴー大会 福島県民の線量2011年 ポスター
4 2016 IRPA14 ケープタウン大会 福島20km圏内住民の低線量の真実 口頭発表

http://rpic.jp/cgi-bin/topics/topics.pl?topicsid=00091

放射線防護情報センターのホームページから紹介いたします。震災直後から、科学者として地道な調査を続けてこられた先生の姿勢が国際的な評価と信頼を勝ち得たことに敬意を表します

IRPAについては下記を参照ください

http://www.irpa.net/page.asp?id=2

http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=13-01-03-13

 

がん死亡率「震災後増えず」 震災・原発事故後の健康影響調査

がん死亡率「震災後増えず」 震災・原発事故後の健康影響調査

2016年05月08日 08時00分

 震災と原発事故後の南相馬、相馬両市民への健康影響について、相馬中央病院などの研究チームが震災後5年間のがんによる死亡率を調査し、震災前と比べて増加傾向はみられなかったとする結果をまとめた。

  7日、相馬市で開幕した「こどもと震災復興国際シンポジウム」で、同病院の森田知宏医師が結果を示し「(原発事故の被災地では)放射性物質が降り注いでがん患者が増えたとの声もあるが、研究結果からはがんで亡くなった人は増えていない」と説明した。

研究チームは厚生労働省の人口動態統計などを利用し、2006(平成18)~14年の年ごとのがんによる死亡者数などを比較した。10万人当たりのがん死亡率は06年が男性184人、女性100人だったのに対し、14年は男性166人、女性86人と震災前より減少。がんを含む全ての死亡率では、06年は10万人当たり男性599人、女性329人なのに対し、14年は男性523人、女性302人だった。どちらも医療の発達などにより死亡率が低下したと分析している。

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160508-071845.php

「早産」などの割合、震災前後に変化なし 復興シンポジウム

相馬市で8日、最終日を迎えた「こどもと震災復興国際シンポジウム2016」で、医師や国内外の大学教授らが研究成果などを報告した。 

このうち、南相馬市立総合病院のクレア・レポード研究員は、同病院で生まれた新生児の早産(37週未満での出産)と低出生体重児(2500グラム未満)の割合について報告。早産は震災前4.9~7.7%、震災後3.9~6.7%、低出生体重児は震災前7.7~8.7%、震災後5.4~10.6%と、いずれも震災前後で大きな変化がなかったことを説明した。

相馬中央病院内科医・南相馬市立総合病院非常勤医の坪倉正治医師は「外部被ばくと内部被ばく調査の取り組み」について語った。

このほか、相馬中央病院の越智小枝内科診療科長は「子どもと高齢者の健康影響」、インペリアル・カレッジ・ロンドン腫瘍外科学講座のジェリー・トーマス氏が「甲状腺スクリーニングの世界の動向」、インペリアル・カレッジ・ロンドン公衆衛生大学院の野村周平氏が「原発事故後の避難と健康リスク」について報告した。

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160509-072063.php

「相馬地域に若者を」 相馬で復興シンポ、情報発信の継続訴え

2016年05月09日 09時24分

研究家らが相馬地域の情報発信の必要性などを強調したパネル討論=相馬市

  相馬地域の医師や国内外の有識者が震災と原発事故による健康影響などの研究成果を世界に発信する「こどもと震災復興国際シンポジウム2016」の最終日は8日、相馬市でパネル討論などが行われた。パネリストは、相馬地域の復興や再生に向けた人材確保のため、地域の魅力や放射線量などに関する情報発信の重要性を強調。「相馬地域の素晴らしさを伝え、若者を呼び込むことが必要」という考えで一致した。

 パネリストは、震災と原発事故から5年が経過した今、地域の再生に向け、避難住民の帰還を促したり、県外などから若い人材を呼び込むことの大切さを訴えた。桜井勝延南相馬市長は「専門家による科学的なデータを通して南相馬市を正しく知ってもらい、地域の素晴らしさを伝え続けることが求められている」と提言。立谷秀清相馬市長も「放射能教育の大切さやシンポジウムの成果を世界に向けて発信したい」と語った。

一方、滋賀県から南相馬市に移住した南相馬市立総合病院の山本佳奈研修医は移住を決めた時、両親から心配されたエピソードを明かし、「南相馬市の魅力を伝えることで誤解は解けた。被災地の本当の姿を知ってもらいたい」と相馬地域を正しく理解してもらうことの重要性について述べた。

また、パネル討論以外では、相馬地域の外部被ばくと内部被ばくについて研究報告した相馬中央病院内科医・南相馬市立総合病院非常勤医の坪倉正治医師が「子どもが放射線について知る機会が減っている」と危惧。「授業などで最低限でも放射線の知識を教えるべきだ」と呼び掛けた。

シンポジウムは相馬地方市町村会の主催、世界保健機関(WHO)の共催、日本医師会の特別後援、福島民友新聞社などの後援。

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160509-072064.php

福島民友記事を紹介します。このような継続した調査によって、風評被害や放射線についての正しい知見が広がってゆくことが必要です。「放射能教育の大切さやシンポジウムの成果を世界に向けて発信したい」という市長の発言を、国会議員やマスコミの方々にもぜひ受け止めていただきたい。このような地道な研究に敬意を表するとともに、前者の癌患者の死亡率の減少について、例えばホルミシスの見地からの問題提起なども聴いてみたく思います。(広報)

 

 

 

モハン・ドス博士がSARIを代表して優秀指導者賞を受賞

モハン・ドス博士がSARIを代表して優秀指導者賞を受賞
2016年3月22日

フィラデルフィア(2016年3月22日) —カナダ医学物理士学会(the Canadian College of Physicists in Medicine)認定医で、低線量放射線がん予防治療主唱者の一人であるフォックスチェイス癌センターのモハン・ドス博士は、マサチューセッツ州アマーストで行われる国際ホルシミス学会(the International Dose-Response Society)による第15回年次国際会議において、Scientists for Accurate Radiation Information (以下SARI)を代表し、線量応答の分野における優秀指導者賞(Outstanding Leadership Award)を受賞した。

SARI創設者の一人で、フォックスチェイス准教授を務める医学物理士ドス氏は「SARIを代表してこのような賞を頂くことができ光栄です」と述べた。「SARIは率先して、低線量放射線の健康への影響についての、誤った情報を正す活動を行ってきました。私たちの取り組みがこのように認められ嬉しく思います。SARIにおける私たちの使命の一つは、放射線医学による診断・治療への不信、放射線への偏見や忌避に由来する避けられる死や、病気、ケガなどを防ぐ助けになることです。」

ドス氏はピッツバーグのカーネギーメロン大学で、物理学修士号および博士号を取得。アメリカとカナダでの10年間博士研究員を務めたのち、カナダのレジャイナ総合病院核医学科の医学物理士となる。2001年からフィラデルフィアのフォックスチェイスがんセンターの画像診断科に勤務し、現在准教授を務める。カナダ医学物理士学会の核医学物理学認定専門医。

またドス氏は個人で国際ホルシミス学会より線量応答の分野で2014年優秀指導者賞(the 2014 Outstanding Leadership Award)を受賞している。

https://www.foxchase.org/mohan-doss

ご存知のように、ドス博士は2014年1月に結成されたSARI創設者であるとともに、日本にも当会の招きで来日、議員会館での講演や、昨年3月の研究会での発表など、積極的に発言を続けておられます。

SARIが結成された大きなきっかけの一つは、我が国における東日本大震災以後の、放射線に対する過度な恐怖に基づく、政府関係者の非科学的な対応を憂慮し、正しい知識を伝えることでした。SARIの任務は「人騒がせなニュース報道や定期刊行物を含むその他メディアを使って拡散される放射線についての病的な恐怖を助長しようとする誤った情報に対抗策を講じることを通して、不必要な放射線恐怖に関連した死亡、罹患、放射線医学の診断上/治療上の不信と結びついた傷害、原子力/放射線医学上の緊急事態からの障害等の防止に貢献すること。」であり、これは当会の精神とまさに同一のものです。

今後ともドス博士、アリソン博士らSARIの科学者の方々と当会は連携を強めていきたいと考えます。そして今回、ドス博士の受賞に心からお祝いを申し上げます。

7月20日郡山ビッグパレットのコンベンションホールにて、 福島安全宣言の大会が開催されました

7月20日郡山ビッグパレットのコンベンションホールにて、 福島安全宣言の大会が開催されました。 高田純教授がSAMRAI2014の結論に基づいた報告の後、浪江町復活の牧場の山本さんらが登壇、安全宣言と参加者の決議が行われました。福島、そして日本の復興と正しい科学知識の普及のために、このような大会が郡山で開催されたことの意義は大変大きなものです。

報告はこちらのサイトに掲載されています。

「昭和20年8月6日1発のウラン爆弾で壊滅した広島は、2か月後の10月には市内電車がほぼ全線再開するなど復興は順調でした。 500m圏内で辛くも生存した78人も障害を克服し、死亡時平均74歳と長生きしています。一方、平成23年3 月1 1日、地震で核反応を停止しながらも津波に襲われ冷却機能を失った福島第一軽水炉原発は、放射線死亡ゼロ人の低線量事象ですが、4年経った今も、20km圏内は復興していません。しかも全国の全ての原発が停止したままです。両者の違いは、明らかにおかしいと思いませんか?
昨年12月の総選挙で延期となった放射線科学会議SAMRAI2014は、今年3 月24日衆議院第一議員会館で開催され、国内外の科学者5人が福島の放射線について報告しました。私はそのメンバーの一人で、会議の結論は、本日の報告と完全に一致しています。正しい放射線の知識の普及、政治的判断で強制した食品中の放射能基準を前原子力安全委員会の指標による基準に戻すこと、福島20km圏内に科学の目を入れ復興させる、停止させられた原子力施設の再稼働など7項目を、日本政府へ提案いたしました。
中央アジアでは中共の未曾有の核爆発で19万人以上が死亡、第五福竜丸事件の真相は売血輸血による肝炎であるのに、唯一の核被爆国と独断し日本では真実の報道がなされていません。今こそ、核放射線について正しい知識を持って、福島20km圏内を復興再建する時ではないでしょうか。 福島は安全です。」

http://rpic.jp/cgi-bin/topics/topics.pl?topicsid=00084

2分で分かる動画はこちらを参照ください
https://www.youtube.com/watch?v=LzL-DDGeAAw&feature=youtu.be