原発事故から11年 寄稿(茂木弘道)

 11年前、大地震とそれに続く福島原発の爆発事故が起こった時には、一体どうなるのかと憂慮したものだ。
 しかし、調べていくうちに、原発の爆発は、「核爆発」ではなく、水素爆発であり、原子炉本体は破壊されてはいないことが分かった。また、水素爆発に伴い飛散した放射線物質の総量も、さほど大きなものではなく、周辺住民を避難させる必要などないことも分かってきた。
 また放射線自体、絶対的な有害物ではなく、人間は放射線なしには生きられないことも分かってきた。人体はカリューム40という放射線物質により4000ベクレル前後の放射線を抱えている。これがなくなると死亡するのだ。要するに、放射線は人間にとって不可欠のものであるが、量が過大であると有害になるということなのだ。
 広島・長崎の被爆者の追跡調査から判明していることがある。100ミリ・シーベルト以下の被爆であると、白血病による死亡率は、近隣の非被爆地の人よりも低いということが明らかとなっている。広島・長崎の被爆された方々に意外と長寿の方が多いというのもなづけるというものだ。
 では、福島ではどうだったのか?
 福島で計測した結果を見ると、100マイクロ・シーベルトを超えているところはほとんどない。つまり、広島・長崎で安全と証明されたレベルの1000分の1のレベルなのだ。高田純札幌医大教授(当時)は、事件後の4月9日に福島第一原発にすぐそばで計測したところ最大で、0.059ミリ・シーベルトであったという。
 つまり、住民を避難させる必要など全くないレベルであったということだ。何よりの証拠は福島の被爆者でただの一人も放射線による死者が出ていないということだ。死者が出たのは、愚かな強制非難のために、入院患者などが過大な負担を強いられた結果であった。
 世界の地上の平均放射線量は2.4ミリシーベルトである。ラムサールでは、260ミリシーベルトである。にもかかわらず、1ミリシーベルトに除染するという非科学的愚行が行われている。今言うべきこと:科学に帰れ!